第13番札所 大日寺
第13番札所 大日寺
この寺は名前のごとく本尊は大日如来のはず、ところがこの寺の前にある一宮神社の別当寺となったため、本尊が神社に納められていた十一面観世音菩薩になり、その脇侍仏として大日如来があるというおかしな姿になっている。
門を入った正面にはしあわせ観音が立っている。
合掌している手の中に蓮を持った小さな観音像が入っていて、幸せを願うと叶うと言われている。
平安時代、この場所に上一宮大粟神社(かみいちのみやおおあわじんじゃ)の分祠として一宮神社が創建された。
一宮神社の主祭神、大宜都比売命(おおげつひめのみこと)は、古事記で国産みの神話に出てくる伊予之二名島(四国)のうちの阿波国ともいわれている。
伊邪那岐(イザナキ)と伊邪那美(イザナミ)は相談して、次に伊豫之二名島(いよのふたなのしま)を生んだ。
この島は体は一つで顔が四つあり、顔ごとに名があった。
そこで、伊豫国(いよのくに)を愛比売(エヒメ)と言い、讃岐国(さぬきのくに)を飯依比古(イヒヨリヒコ)と言い、粟国(あはのくに)を大宜都比売(オホゲツヒメ)と言い、土左国(とさのくに)を建依別(タケヨリワケ)と言う。
国生みの神話の一部より