第49番札所 浄土寺
第49番札所 浄土寺
【空也上人】
念仏の世界で浄土宗の法然より最初に名を残しているのは空也上人です。
京都の六波羅蜜寺にある空也上人の像では、上人の口からたくさんの仏様が飛び出してきている様子を表しています。
これは空也上人が唱えた念仏の言葉のひとつひとつが仏になったという、たいへんありがたいものであったことを示しています。
空也上人以前には念仏というものはお坊さんが唱えるものであって、人々はそれを聞くだけでした。
しかし空也上人は、「人々がみんな自分で唱えてこそ阿弥陀様の救いがある」として、民衆とともに念仏「南無阿弥陀仏」を唱え、阿弥陀様に救いを求めて踊りまくったのです。
spiritより
空也上人はこの寺に留まり里人に説法をした。
寺を離れるときに刻んだ自像の口から小さな仏像が6体出てきて「南無阿弥陀仏」の6文字を意味したという。
その自像は、手に鹿の角をつけた杖を持ち、お経を唱え、鉦をたたきながら行脚している姿を表しているそうだ。