第51番札所 石手寺
第51番札所 石手寺
聖武天皇の勅命により国司越智玉純が伽藍を建立したこの寺、道後温泉に近いせいか一年を通して参拝客で賑わう。
境内には遍路の元祖となった衛門三郎伝説の石が置かれているが、その石には、「衛門三郎」と刻まれており、弘法大師が彼の手の中に授けたという。
後にこの地方の豪族、河野家に男子が生まれ、握った手に持っていたのがこの石だった。
石手寺の本堂や大師堂などの扉に「横三」の紋が刻まれているが、それは河野家の家紋だという。
その紋は大山積命を祀る三島氏と同じものであった。
ところで山号の「熊野山」は熊野信仰と関連があるのだろうか?
伽藍のほとんどは焼失したが、鎌倉時代に源氏の庇護のもと再建され、仁王門、本堂、三重塔、鐘楼などがある。
本堂の裏手には山をくり抜いた地底マントラの入口があり、その中に入るとたくさんの地蔵様とミニ八十八ヶ所を巡ることができた。
その後、薄暗くひんやりとしたマントラを抜け、山の裏側にある奥の院へ参る。