第64番札所 前神寺

    第64番札所 前神寺

 

 役小角(えんのおづぬ)が石鎚山で修行を積んだのち、蔵王権現となって現れた阿弥陀如来薬師如来を彫って祀ったことに始まった。

 


 その後に桓武天皇(かんむ)が病気平癒を祈願して成就したことによって七堂伽藍が建てられて以来、皇室との関わりも深い。
 弘法大師が巡錫した際に二度も登ったといわれる石鎚山頂の天狗岳(てんぐ)。
 そこに存在する石鉄権現(いしづち)の別当寺として西側の遙拝所の横峰寺とともに東側の遥拝所であった。
 この寺もご多分に漏れず、明治の神仏分離令によって廃寺となるが、1878年、石鎚神社の本社(口之宮)の近くに再興された。

 



 

 

石鉄山 前神寺
(いしづちさん まえがみじ)
本尊 阿弥陀如来