第36番札所 青龍寺
第36番札所 青龍寺
昔は土佐七大寺の一つに数えられるほどの大寺院だった。
170段の石段を登ると本堂、大師堂、薬師堂が一列に並んでいる。
本堂に祀られている寄せ木造りの愛染明王坐像は鎌倉時代の作で国の重要文化財になっているそうだ。
お不動山と言うことで階段の途中には修行の滝も見受けられ、その近くには三重塔の多宝塔が色鮮やかに建っている。
伝 説
弘法大師は唐の青龍寺で真言密教の秘法を授かり、その恩に報いるため帰国後、青龍寺を建立しようと考えた。
その時に日本に向け独鈷杵(どっこしょ)を投げた。
帰国にあたり、嵐で船が難破しかけると、不動明王が現れて、宝剣で波を切り開き難を救ったとされ、本堂の波切不動尊はその時の姿を刻んだといわれている。
ちなみに投げた独鈷杵は本堂に納められ、同時に投げた三鈷杵と五鈷杵は、それぞれ足摺岬と高野山に落ちたそうだ。