第43番札所 明石寺

    第43番札所 明石寺

 

 昔、若く美しい女神が願を掛けて深夜に大石を運んでいた。
 いつの間にか夜が明けてしまい、日が昇るのを見て女神は姿を消してしまう。
 この女神が千手観音菩薩と言われている。

 


 それは欽明天皇の時代、天皇の勅願により行者が千手観音を安置したのがはじまり。
 天平の時代には、紀州より熊の十二社権現を勧請し、修験の中心道場としたとある。
 その後、源頼朝が池の禅尼の菩提を弔うために権現堂と五輪宝塔の経塚を建てた。
 源光山という山号は源氏にちなんでつけられた。
 境内には弘法大師が修行した弘法井戸や本堂外陣の天井絵、西国三十三ヶ所の石像、しあわせ観音などがある。

 



 

 

源光山 明石寺
(げんこうさん めいせきじ)
本尊 千手観世音菩薩