第10番札所 切幡寺

           第10番札所 切幡寺

 

 仁王門を過ぎると本堂までは333段の石段を登らなければならない。

 


六地蔵が並ぶ手水所からは33段の女厄坂42段の男厄坂が続く。
たくさんの1円玉は、その石段一段一段に賽銭を供え、厄除けを願っているのだろう。

 

 本堂からさらに高台へ行くと、大塔がある。
この大塔は住吉大社の神宮寺にあったもの、明治の神仏分離令により、東西2塔あったうちの西塔がこの寺に移築され、国の重要文化財になっている。
でも、なぜこの寺に移築なんだろう?
修行中の弘法大師が、この地に訪れた際、衣が傷んだので機織娘に布を求めたところ、娘は織っていた布を惜しげもなく差し出した。
娘の亡き父母のために千手観音像を刻んだ。
そして灌頂(かんじょう)を授けたところ、娘は千手観音の姿になったという。
山を下り吉野川付近まで来ても山の中腹にある大塔を確認できた。

 



 

 

得度山 切幡寺
(とくどざん きりはたじ)
本尊 千手観音